新年の気の利いたギフトにも。縁起物を徹底研究

お正月は親戚同士の集まりやお世話になった人へのあいさつ回りで
手みやげを持参することも多い時期。
そんなときに縁起物をチョイスしてみると、
ちょっと気の利いた手みやげとして風情を添えてくれそうです。


そもそも縁起物とは、
さまざまな品物で縁起を祈り祝うという古くからの慣わし。
よって贈り物に縁起物を選ぶことは、
相手に吉事が来ることを願うという心遣いとなります。


このように、おめでたい新年にこそ最適な縁起物。
お年賀や帰省みやげ、新年会に招かれたときの手みやげなど、
新年のさまざまな場面で活躍してくれるはずです。


そこで今回は、ダルマや招き猫だけではない様々な縁起物の
種類や由来、贈り物にふさわしい選び方などを考えてみましょう。

花にもお祝いの気持ちを込めて

ギフトの定番といえば花などの植物。
お正月なら花ギフトにも、お祝いの思いを込めてみたいところです。

 

もちろん植物にも縁起物はあります。
有名なところですと、まずは松竹梅。

 

一年中葉を落とさぬことから長寿を象徴する松、
まっすぐに伸びる健康的な竹、
寒さのなかで華やかに咲く梅。
どれも深い願いが込められた植物です。
門松を手みやげにするのは少し大袈裟ですが、
小型の梅の鉢植えや松の葉をあしらったフラワーリースなど
ギフトにぴったりのアイテムも揃っています。

 

水持ちがよく、花瓶にも映える菊の花や
優雅な花弁を持つ蘭も正月花として人気。

 

また“難を転ずる”の意味を持つ植物・南天、
そのものずばりのおめでたい名が印象的な千両も
吉日にぴったりの植物といえそうです。

紅白のアイテムは、ひと目で伝わる縁起物

縁起物では欠かせないのが、紅白の組み合わせ。
花嫁衣装の色であることや、
古くから赤飯を炊いて慶事を祝ったことなど
由来には諸説ありますが、
誰もがひと目見て“おめでたい”と感じるほど
日本人の間で定着しています。

 

手みやげでは紅白饅頭や紅白餅が定番ですが、
上生菓子、金平糖など、その他にも種類はいろいろ。
なかには有名銘菓の正月限定紅白バージョンなども登場するので、
探してみるのも楽しいかもしれません。

 

また、紅白の意味合いから縁起物とされるのが金魚。
そのもの自体を贈るのは難しいですが、
金魚をあしらった小物や金魚型の菓子などは
ちょっと気の利いた手みやげとして喜ばれることでしょう。

話題のタネにもなる、さまざまな縁起物

ご紹介してきた花や紅白意外にも、
まだまだたくさんある縁起物。
その由来に語呂合わせや言葉遊びが込められているものも多くあります。

 

たとえば縁起物がぎっしり詰まったおせち料理。
マメに働くようにと黒豆、おめでたいから鯛、
よろこぶの昆布、穴から先を見通すレンコンなど、
それぞれにユニークな由来があります。
どれも手頃な関連商品がたくさん揃っていますので、
大勢が集まるパーティなどの手みやげにも選びやすいかもしれません。

 

ギフトにも選びやすい箸も、有名な縁起物。
食べる道具であることから転じて健康長寿を願う意味があるとともに、
人と人との“橋渡し”にも通ずるといわれています。

 

また近年は“不苦労”と書けるフクロウ、
“他を抜く”につながるタヌキなどのグッズも人気。

 

数字の“八”が末広がりになっていることから
8に関するものも、縁起物として知られています。

 

このように種類も由来もさまざまな縁起物。
覚えておけばギフト選びの参考になるだけではなく、
贈った相手との話題のタネにもなるかもしれません。