冬土用の時期、親の身体を労わる思いやりギフトを

土用(どよう)というと、私たち日本人がまず思い浮かべるのは「丑(うし)の日」「鰻を食べる」などのイメージが最も多数派ですよね。
それはいわゆる「夏土用」で、立秋前の一定の期間を指します。
ところが実はその土用、立春、立夏、立秋、立冬の時期に合わせて、年に4回あるということ、意外に認識していない方も多いのではないかと思います。

1月の中旬から始まる、「冬土用」。
この時期、どのように過ごすべきなのか?家族や大切な人への配慮は?
古くからの風習に習い、考えてみたいと思います。

季節の変わり目、自分と家族の健康に注意を

2016年の初めての土用は、1月18日を「土用入り」とし、2月3日が「土用明け」となる17日間となります。
土用の期間というのは季節の変わり目にあたり、古くより身体を労わるべきとされてきました。
夏の土用は鰻を食べるという風習、
実は平賀源内が鰻屋さんに頼まれて作った広告コピーが当たった、
というのは有名な話ですが、夏バテを回復するために栄養のあるものを頂く、
ということでも、理にかなっているので定着していったのかもしれませんね。

さて、それでは冬土用。
風水学などでも冬は「水」の季節であり、「
水のように暗く、冷たい時期」ととらえられ、年4回の土用の期間の中でも、
とりわけ冬土用の時期は健康への配慮を重んじるべきとされてきたのです。
今年も、暖冬の影響で少し遅れましたが、
年明けよりインフルエンザの流行が始まったという報道もあり、風邪などにも配慮すべき時期。
自分自身はもちろん、身近な家族の健康にも十分留意していくようにしたいですよね。

さらに、気を配ってあげたいのは、親などのシニア世代です。
風邪やインフルエンザだけでなく、
もっと恐ろしいヒートショックなどの事例も多くある季節。
離れて暮らしている親には、さりげなく電話や訪問などをして、暮らしぶりなどを注意してあげたいものです。

この時期、親への思いやりギフトを贈るなら?

そのような身体への悪影響が多い冬土用の期間は、お正月が終わり気が抜ける時期でもあります。
家族とにぎやかに過ごした年末年始を経て、少し寂しさも覚えるのがやはり親世代。
そこで、身体を心を温める思いやりギフトをさりげなく贈ってみてはいかがでしょう。

お誕生日などと重なっていればベストですが、
そうでなくても、「冬土用の時期って身体に気を付けた方がいいんだって」などと
さりげない一言とともに贈る、なんていうのも素敵です。

たとえば、寒い洗面所やトイレをほんわりと温めてくれる小型の電気ストーブなどは
いかがでしょう?
また、安全性を考慮するならば防水機能付きの小さな電気毛布なども出ています。
入浴などの急激な温度変化で起こるヒートショックなどを予防することもできますし、
何より、一軒家などの寒くてつらい洗面や入浴、トイレなどを
楽で気持ち良い時間に変えてくれます。

また、日帰り温泉施設や、思い切って一泊で暖かいエリアへの温泉旅行などを贈るという手も。
寒くて出不精になりがちな親世代にも、身体を癒し、楽しくて暖かいひとときを過ごしてもらいましょう。

いかがでしょう、冬土用の時期に身体を労わる思いやりギフト。いい親孝行になること間違いなしです。