端午の節句の過ごし方、家でのお祝いからイベント見学まで一挙ご紹介!

5月5日は、端午の節句。
男の子の健やかな成長を願って、さまざまな行事を行う日です。

端午の節句のそもそもの起源は、中国の厄祓い行事。
平安時代に日本に伝わりましたが、
当時は田植え前に身を清めることを目的としていたとか。
しかし、やがて武士が台頭するようになり、
「菖蒲」が「勝負」と通ずることなどから、
男の子がたくましく成長することを願う行事に変わってきたのです。

そんな端午の節句。
とくに初めて節句を迎える初節句には、盛大にお祝いするのが習わし。
女の子のお祝いである桃の節句ほどではありませんが、
覚えておきたいマナーもあります。

そこで今回は、端午の節句のお祝いマナーのおさらいと、
子どもにとって大切な思い出になる祝い方の工夫について考えてみましょう。

慣習も時代に合わせて変化。節句祝いのマナー

初節句とは、子どもが生まれてはじめて迎える節句のこと。
母方の実家から五月人形や鯉のぼりなどの節句飾りを贈るのがもともとの習わしでしたが、
近年は父方の実家から贈るケースも増加傾向。

 

また住宅事情から鯉のぼりなどを飾れない場合もありますので、
節句飾りは簡易なもので済ませて、
別途品物を贈るという人も多いようです。

 

いずれにしても贈る側、贈られる側でしっかりと意思を疎通し、
無駄のない贈り物を選ぶのが正解といえそうです。

 

なお、身内ではなく知人や友人、親戚にお祝いを贈る場合は、
節句飾りではなく、商品を贈るのが一般的。
玩具や書籍、ギフト券など、子どものためになるもが喜ばれます。
さらに子どもの成長に合わせたアイテムを自由に選べるカタログギフトも
近年話題を呼んでいます。

 

予算は親戚の場合は5000~1万円程度、
友人、知人の場合は3000~5000円程度が目安です。
ギフトには熨斗に紅白蝶結びの水引をつけて贈りましょう。

子どもはもちろん、親の思い出にもなる一日に

さて続いては、節句を迎えた子どもの両親について。
初節句に限らず、端午の節句には身内などで集まって、
賑やかに食事を楽しむのが一番です。

 

しかし、せっかくの子どものお祝い。
少し趣向を変えて、さまざまな行事に出かけてみるのもおすすめです。
春の小旅行は、子どもにとってはもちろん、
孫の成長を見守る祖父母も誘ってあげれば、彼らにとっても素晴らしい思い出となることでしょう。

 

そこで2015年、各地で催される端午の節句の行事、イベントを
いくつかご紹介してみましょう。

 

■「おかげ横丁 端午の節句」(三重県伊勢市/おかげ横丁)
開催中~5月6日(水)
本格的な鎧兜を着ての写真撮影やオリジナル鯉のぼりづくりなど多彩なイベント。

 

■「あつぎ 古民家岸邸の端午の節句」(神奈川県厚木市/あつぎ 古民家岸邸)
開催中~5月17日(日) ※休館日あり
明治24年に建てられた古民家に鎧兜や童人形、鯉のぼりが飾られる。

 

■端午の節句展(山形県鶴岡市/荘内神社)
開催中~5月25日(月)
由緒正しい神社の境内に、節句祝いの人形がずらりと並ぶ行事。

 

■「泳げ鯉のぼり相模川」(神奈川県相模原市/相模川高田橋上流)
4月29日(水)~5月5日(火)
相模川の上に約1200匹もの鯉のぼりが泳ぐ。昭和63年から続く恒例イベント。

 

上記以外にも子どもと一緒に楽しめるイベントは盛りだくさん。
さらに子どもの入場料が無料となる博物館や動物園なども多くありますので、
家族みんなでお出かけしてみるのはいかがでしょうか。