秋はやっぱり箱根!のんびり過ごすならば強羅を拠点に過ごす旅を

大正時代には箱根の別荘地として著名人たちに愛された強羅は、
高度成長期になると一般の観光客の間でも徐々に人気が高まり、
やがて湯本と並ぶ箱根の二大人気スポットとなりました。

連休ともなれば両エリアとも観光客であふれ、どこへ行っても大賑わい。
その頃は落ち着いて風情に浸るのは、少し難しかったかもしれません。

ところが近年は芦ノ湖周辺、仙石原などにも続々と観光スポットが誕生し、
観光客は分散傾向にあります。

強羅エリアも依然人気は高いものの、
以前と比べるとゆったりと観光が楽しめるようになってきました。

そこで今回は、今の箱根のおすすめエリア・強羅の魅力を改めてご紹介。
11月は箱根の紅葉もピーク。
美しい自然を愛でながら、強羅を拠点にのんびりとした箱根旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

いま改めて注目したい強羅の魅力

スイッチバックで山を登る箱根の象徴・箱根登山鉄道の終着駅である強羅。
著名人や文化人たちが居を構えた別荘地として栄えただけに、
どこか漂う文化の香りや高級感が街の印象を形作っています。

 

現在でも「強羅花壇」をはじめとした名宿が多く、
“大人のためのワンランク上の箱根”といった印象は健在。
しかし一度訪れてみれば、それだけではない強羅の魅力に気がつくことでしょう。

 

そんな魅力の筆頭は、やっぱり温泉。
強羅ではタイプの異なる5種類の泉質が楽しめ、
その色合いから、5色のパステルカラー温泉と呼ばれています。
立ち寄り入浴ができる施設も10箇所以上あり、
日帰りで気軽に泉質を味わい比べてみることができます。

 

もちろんタイプも価格もさまざまな宿泊施設が充実しているので、
泊りがけで時間を気にせずゆったりと温泉を楽しむことも可能。
さらに土産物屋の充実ぶりも箱根有数。
駅前通りを中心に、菓子、豆腐、名産品などを扱う店が並びます。
近年は飲食店のほか、おしゃれなカフェも増加していますので、風情のある街並みをのんびり街歩きしてみるのもいいものです。

紅葉と多彩な体験ができる名所・強羅公園

強羅観光といえば、やはり強羅公園は外せません。
強羅駅から徒歩5分ほどの場所にある大型の公園で、
園内にはローズガーデン、喫茶、熱帯植物園など見どころがいっぱい。

 

とくに11月は園内の木々が一斉に色づき、
鮮やかな秋景色に変わります。
ローズガーデンに咲く秋バラと紅葉の対比が楽しめるのも、
この公園ならではの魅力。
遠くに望む明星ヶ岳も、美しい秋色に彩られています。

 

そんな紅葉と並ぶ強羅公園の楽しみが、
園内の「箱根クラフトハウス」でできるさまざまなものづくり体験。
溶けたガラスを吹いて形にする吹きガラス、
手びねりやろくろで仕上げる陶芸、
グラスに好きな模様を描くサンドブラストなど、
思い出にも形にも残る体験は、家族連れにもおすすめです。

ひと足のばして、観光名所めぐりへ

箱根の中心部に位置し、各エリアへのアクセスが良いのも、強羅の大きな魅力です。
たとえば秋には一面のススキ原が広がる仙石原へは、車で10分少々。
芦ノ湖にも車なら30分程度で到着します。

 

彫刻の森や箱根ガラスの森、ポーラ美術館、ラリック美術館といった名所も、
強羅起点ならくまなく回ることができるでしょう。

 

さらに強羅駅から発着する観光施設めぐりバスを利用すれば、
箱根観光はいっそう手軽で便利。
一時間に3~4本程度の便がありますので、
旅程に合わせていつでも利用することができます。

 

初日は強羅の宿でゆったり温泉三昧、
翌日は強羅発のバスで観光地めぐり。
1泊2日でもそんな充実した旅を、自在に楽しむことができるのです。