大河ドラマゆかりの地を訪ねる、信州上田旅

2016年の大河ドラマの主役として話題を集めている、真田幸村(信繁)。
そんな真田家ゆかりの地として、信州上田が盛り上がっています。
ドラマにちなんだ施設やイベントも盛りだくさんで迎えてくれる上田の地は、長野県の中心にほど近く、東京からは約190km。北陸新幹線や上信越道路などを利用したアクセスもよく、
1泊2日程度の小旅行にもピッタリ。

そんな旬なエリア、上田。この夏の旅行に選んでみてはいかがでしょう。
歴史好きな両親などにおすすめするにも、ピッタリな観光地です。

真田ファンであれば、まずは上田城へ

天正11年、幸村の父である真田昌幸によって築城された上田城は、徳川軍を二度にわたり撃退した、伝説の城です。
周辺も含めて美しい城址公園なっており、ゆったりとお散歩をするにも最適。
現在残っている城は寛永年間に再築城されたものではありますが、南北・東の3か所に設置された櫓門をはじめ、真田石や真田井戸、本丸の「隅おとし」(鬼門よけ)など、当時をしのぶ見どころがたくさん。

 

敷地内には上田市立博物館もあり、上田藩にまつわる興味深い展示の数々を閲覧することもできます。

 

熱烈な真田ファンであれば、真田にとって戦略的な位置づけであった砥石城も、興味深い場所でしょう。
残念ながら城跡しか残存していませんが、山城の跡からは上田の市街が一望できます。

 

上田に築城する以前に真田家が拠点にしていたとされる真田町には、真田氏歴史館や、真田氏館跡なども。

 

また、「信州の鎌倉」とも称される上田は、ほかにも歴史を感じる名所旧跡や美術館なども豊富にあります。
とりわけ別所温泉エリアには、安楽寺の国宝・八角三重塔をはじめ、美術館も併設する常楽寺、北向観音堂など、いにしえの空気を感じることができるスポットを巡ってみるのも楽しいものです。

温泉めぐりも堪能

温泉の宝庫といわれる信州。上田付近にも上質のお湯を誇る温泉地が点在しています。
まずは、上田中心街からもほど近く、枕草子にも登場し、信州最古の温泉ともいわれる別所温泉。

 

情緒ある温泉街は、昔ながらの風情を残しながらも近年新たに整備された散歩コースや木製のベンチなどが整い、そぞろ歩きを楽しむことができます。
足湯や喫茶店、さらに北原白秋の碑や常楽寺など、名所なども点在していますので、ちょっと休憩をしながら、ゆったりと観光する気分は最高。

 

また、少し足をのばすと鹿教湯(かけゆ)温泉もあります。
清涼な風の流れる川沿いに位置し、山里の神秘的な風情があふれるこの温泉地は、江戸時代より湯治場として栄え、現在でもリハビリ施設などもあり、環境庁選定国民保養地に指定されているほど。
ご両親などの健康を願って、温泉ギフトにするにもピッタリですね。

涼を求めて高原へ

これからの季節、涼しさを楽しみに行くのなら、上田を少し北上し、菅平高原を訪ねるのもおすすめです。
標高1200m以上に位置し、夏季の平均気温も20度前後と、快適な高原の空気でリフレッシュ。
根子岳など、初心者でも楽しめるトレッキングコースもありますし、のんびり過ごすのならば、ダボスの丘や菅平牧場など白樺並木を散策するのもすがすがしいものです。

 

歴史を堪能し、温泉に癒され、高原の清涼感を味わえる上田。
なんだかとても贅沢な夏旅が体験できそうではないでしょうか。