定年退職のお祝い、「誰に贈るか」別マナー&アイデア

定年退職のお祝いは、贈る側として大きく分けて2通りあります。
ひとつは職場の上司などへの公けのお祝い。もうひとつは親など身内へのお祝い。
ケースによって、気を付けるべきこと、心がけることなどは当然違ってきます。
今回はそんな、TPO別の退職祝いについて考えてみました。

会社の上司や目上の先輩を送る場合

職場の上司や先輩の定年退職。通常は職場の部課単位などで送別会などを催し、グループで集めた予算をまとめて、お祝いの品を贈ることが多いかと思います。
もし幹事などを任された場合のために、基本的なマナーを覚えておきましょう。

 

このようなケースの場合は、万が一にも失礼のないように、昔ながらの贈答ルールをきちんと押さえておくことが大切です。

 

水引は紅白の蝶結び(花結び)。表書きは「御引退御祝」「御定年御祝」「御餞別」などとしましょう。

 

贈答品選びにも、気をつけたいことがあります。
たとえば「下半身に着けるものを目上の方に差し上げることは失礼」とされていること。つまり下着や靴下、スリッパなどは避けた方がよいでしょう。
昨今の60代は若々しくお元気な方が多いので、これからの人生をポジティブに楽しむためのもの、たとえば趣味を楽しむためのグッズなどもいいかと思います。
お花と贈答品、そして、メッセージを集めた寄せ書きなどのセットでお贈りするのが定番ですが、
ちょっと手間をかけて、職場のみんなの感謝の気持ちをリレー動画などで生の声として贈るのも素敵です。ご家族にも「会社で頑張っていたお父さん」をリアルに感じることができて、喜んで頂けるのではないでしょうか。

親の定年退職祝いの場合

会社内での定年退職祝いは、送る側として経験したことがある方が多いでしょう。
ですが、自分の親の定年退職となると、それは人生初めてのこと。どのようにお祝いしてあげるかは、あれこれ悩んでしまいます。

 

通常30年以上もの長い間、家族のために頑張って働いてくれたことに対して、最大限の感謝の気持ちを表し、第2の人生を明るく元気に過ごしてもらいたいという気持ちも、ぜひ伝える機会にしてください。

 

どうしても、長年勤めてきた会社を辞めるときは、本人には一抹の寂しさはあるかと思います。だからこそ、家族内では賑やかに明るく、お祝いをしてあげたいものです。

 

同居していたり、近くに暮らしている場合は、できれば当日や退職の週末にでも集まり、食卓を囲むなりしてお祝いしたいもの。また、離れて暮らしている場合でも、電話などで直接気持ちを伝えるようにしましょう。

 

上の章で説明したような「守るべきマナー」は、身内に対してはあまり気にする必要はありません。
プレゼント選びも形式にとらわれず、自分たちらしく精一杯のお祝いを考えましょう。

 

定年という節目を迎えたあとも、元気に前向きに過ごして欲しい。そんな家族の気持ちを伝えるのにピッタリなのが、たとえば「旅行ギフト」です。
一段落ついてちょっと時間に余裕ができたタイミングに、「モノ」ではなく「特別な時間」を贈るというのは、慰労の気持ちともにこれからの人生をポジティブに考える素晴らしい機会になることでしょう。

 

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