お年賀は年末に渡す?お年賀の意味

意外と知らない?お年賀の常識
いよいよ師走。何かと気忙しい季節がやってきました。年末年始は色々とイベントが目白押しだと思います。そんな年末年始にかけて、忘れてはいけないのは「お世話になった方々へのご挨拶」です。今回はお年賀の由来とその時期やマナーについて解説します。

 

「お年賀」とは

日本には古くから、お正月には新しい年の神様(年神様)をお迎えして祀る習慣があります。また、お正月のあいさつ回りの際に、年神様を祀る神棚へのお供え物(「御歳魂(御年玉)」といいます。)をお互いに持参した習わしがあり、これが現在の「お年賀」の起源とされています。このお供え物がいつしか新年のあいさつ回りの手土産に変わり、今ではこの新年のあいさつに添える贈り物のことを「お年賀」と呼んでいます。

「お年賀」は、正式には三が日(1月1日~3日)の間に、日頃特にお世話になっている方々、特に親戚などの身近な人に贈ることが多いものです。三が日の間に渡すことができない場合、松の内といって、1月1日~6日(地方によって多少異なる)までであれば「お年賀」という言葉が使えますが、これを過ぎると「寒中見舞い」という贈り物の名前に変わりますので注意しましょう。
また、お年賀は直接相手方の家に訪問し、手渡しすることが基本です。双方の都合の関係で手渡しが難しい場合は、宅配などを使うこともありますが、その際に商品の販売元から直送することは好ましくなく、自宅からの発送にするなどの注意が必要になります。

 

「お歳暮」と「お年賀」と「寒中見舞い」

先ほども少し触れましたが、年末年始には大きく3つの贈り物があります。贈り物をする時期によって名前が変わりますので、相手方が受け取る日を考えて贈るようにしましょう。

◆お歳暮
12月初めより遅くとも20日頃まで。
現在では少し前倒しの傾向もあり、11月末から贈る場合もあります。

◆お年賀
正月3ヶ日(および松の内まで)※松の内の期間は地域によって異なります。

◆寒中見舞い
小寒の初め(1月5、6日)から大寒の終わり(2月3、4日)の立春までの約1か月間。ただし、お年賀の期間を除く。

どの贈り物も日頃お世話になっている方へ、季節のあいさつと感謝の気持ちを込めてするものです。基本的にはどれか1回、タイミングによって名前を変えて贈ります。「お歳暮」が間に合わなかった場合などは「お年賀」を、お正月の都合が合わなかった場合などは「寒中見舞い」をといった感じです。

元来お返しの必要はないものですが、訪問してくださったお礼として手土産を差し上げることで返礼とすることがあります。いずれにしても、贈り物をいただいたその日のうちにお礼の電話かお礼状で、受け取ったことと感謝の気持ちを伝えることは忘れないでくださいね。

 

お年賀の「のし(熨斗)」

お年賀に限らず、お歳暮や寒中見舞いも同様で、表書きだけが異なります。
関東、関西の地域でのし紙のデザインが異なることはありますが、水引は紅白5本、結び方は蝶結びが一般的です。

・表書きの例
お歳暮・・・・・「御歳暮」
お年賀・・・・・「御年賀」「お年始」「お年玉」
寒中見舞い・・・「寒中御見舞い」  など。
※「お年玉」は、同輩から目下の方に贈るときに使います。

・お返しをする場合の表書き
お年賀のお返し・・・・「松の葉」「御礼」
寒中見舞いのお返し・・「御礼」

 

お年賀の相場と贈り物例

贈る相手によって金額は変わってきますが、相場はだいたい3000円程度のものを贈る場合が多いようです。贈る相手の好みや家族構成、年始の都合などをよく考えて、喜んでいただけるものを選びましょう。この時期は贈り物が増えるため、日持ちするお酒類や各種缶詰、コーヒーや紅茶、果物などが主流です。予算の中で、相手の立場に立ち、心を込めて贈ることが大切ですね。

 

喪中の場合

贈り主また相手方が喪中のときには、事前に一報先方に断りを入れておいた上で、三が日および松の内の期間を外して訪問することがマナーです。その際表書きには「お年賀」ではなく「寒中見舞い」としましょう。贈り物そのものやパッケージなどにも紅白や金銀の飾りなどがないものを選ぶことをおすすめします。
また、先方に事情を説明して年始挨拶を欠礼させていただいても特に失礼には当たりません。

年末は仕事納めや家の大掃除など、何かと忙しい時期です。あっという間に大晦日・・・年が明けてしまってお年賀の準備をしていなかった!なんてことにならないように事前に準備したいものです。今はインターネットでも手軽にお年賀の贈り物は買うことができるので、事前に取り寄せておけるといいですね。
おめでたい年のはじまり。日頃お世話になっている方に心を込めた贈り物と一緒に、年始のお祝いのごあいさつに伺いましょう。

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