防災用品は、「安全・安心」を贈る思いやりギフト

大規模災害のニュースが繰り返される昨今、各家庭でも災害への備えに対する意識が高まっています。
日頃から非常用の食料や飲料水の備蓄、非常用品の準備などをされているご家庭も増えているのでは。
そんな風潮はギフト業界にも影響を与えており、内祝いなどで防災アイテムが選ばれるケースも増えているそう。
そこで、今回は安心を贈る防災ギフトについて考えてみました。

思いやりを伝えられる反面、配慮も必要

華やかなギフトではありませんが、相手を本気で心配し、思いやるという気持ちをあらわすことができるのが防災グッズ。
ただし、贈る場合には配慮が必要です。

 

たとえば知人の新築祝いなどに贈るということになると、せっかくのおめでたい新居に不吉なものを、と思われてしまうこともあるかもしれません。
また、日頃から防災用品をきちんと備えているお宅などであれば、不必要にかぶってしまう品はかえってご迷惑、ということも。

 

そのようなことを考えると、防災グッズを贈るのに適した相手は、ホンネで心配を伝えられ、しかも備えの状況をよくわかっている身内やごく親しい人ということになるでしょう。
たとえば、同居をしていない両親などへの思いやりギフトとして、まずは考えてみてはいかがでしょう。

バリエーションが増えた防災セット

防災意識の高まりを反映し、各家庭で手軽に常備できる、いわゆる「防災グッズセット」は多数登場しています。
セットとしての値段も手軽なものであれば5,000円ぐらいから、テントやヘルメットまでもラインナップした5万円ぐらいのものまで揃っていますが、ネットなどで売れ筋商品を見る限りでいえば1万円前後のものが売れているようです。
また、同じような値段ものでも水やレトルト食品など飲食系が充実しているものや、防寒・危険回避のためのグッズを重視しているものなど、特徴もいろいろ。
また、主として地震対策に対応したもの、水害への対応を重視したものなど、災害に合わせたラインナップを試みているものなども登場。

 

親などに贈る場合は、予算だけではなく必要と思われる内容のものを吟味し、使いやすさなども考えて選ぶようにしたいものですね。

防災セットだけではない、アイテム選びのヒント

もちろん、もともとある備えの状況に合わせ、付け足す形で便利な防災アイテムを贈るというやり方もあります。
たとえば防災ラジオ。最近ではラジオ機能に加えてLEDライト、ランタン、スマホ充電機能などもついた多機能型のものが多数出ています。ソーラー充電ができるものがおすすめです。

 

また、注目したいのは非常食用のレトルト食品。
最近は和食のお惣菜から洋食、そしてごはん類から麺類まで、味にもメニューにもこだわったものが次々と登場。パッケージも美しく、あたかもグルメセットのように贈ることができます。
賞味期限は3年程度のものが多く、とても美味しいものが出ていますので、賞味期限が近付いたら普段の食卓に出してもらうことができ、無駄なく楽しく使ってもらえます。

 

防災グッズの専門店だけではなく、アウトドアブランドを探してみるのもひとつの方法です。
テントや寝袋などの大物だけではなく、コンパクトに収納できるガスコンロや水タンク、両手が自由になるヘッドライトなど、アウトドア用品は防災用品としても使えるアイデアグッズの宝庫。
ぜひ一度、お店やサイトなどをのぞいてみてはいかがでしょう。

 

防災グッズは、できれば使わないですめば一番。
でも、いざということを心配する気持ちを伝えることができる素敵なギフトでもあります。