物でなく体験を贈る。両親を喜ばせる旅行ギフトの贈り方。

よくある相談として ”子世代から親世代へする贈り物” が難しいというのがあります。
例えば、学生から新社会人になった子世代が親世代に贈り物をしたいけど、
実際に選ぶ段階になると、何を贈っていいのかわからない、という相談です。
相談を受ける背景を考えると確かに難しいようです。

旅行をプレゼントして親孝行しよう

子供世代には、今まで育ててもらった恩がある。

ようやく自分も働いてお金を稼げるようになったのだから今までのお礼を形で表したい、

という感謝の気持ちがあります。

感謝の気持ちを示そうと、それとなく親の欲しいものを聞いてみても、

給料は自分のために使いなさい、という返答が返ってくるばかり。

 

子供のころから育ててもらって、身の回りのものから小遣いまでいろいろともらうばかりの立場でした。

自分としては働いてお金をもらったのだからプレゼントを贈る立場になりたい、という気持ちを持つことは、

成長の証として素晴らしいものだと思います。

しかし、一方で社会人の娘や息子がいる親世代の気持ちはそうとは限りません。

大きい子供を持つ親世代では、社会的地位や収入を持っており、欲しいものは既に自分の稼ぎで手に入れている方も多いのです。

つまり欲しいものは既に手に入ってしまっています。

そこに子世代が一生懸命に親世代に何をプレゼントにしようか悩んでも、選択肢はあまりありません。

具体的に色々考えてみても、あれはもう持っている、これはこないだ買っているのを見た、などと情報があるばかりになかなか決まらない羽目になります。

さらに子世代は働き始めたとはいえ、新社会人ではそれほど懐に余裕がある訳でもありません。

素晴らしい品質で相手を唸らせるような高級品を気楽に買える大きな予算がある訳でもないのです。

 

そうしてみると、贈り物が難しい理由は簡単に想像できるのではないでしょうか。

情報があるばかりに贈り物の選択肢は非常に少なく、感謝の気持ちはあっても贈り物の予算に余裕がない、これでは子世代が贈り物に悩むのも当然です。

 

そこで一つの解決方法として、親世代の贈り物に悩むときには、旅行のプレゼントを贈ってみてはいかがでしょうか。

欲しい物がすぐに思いつかない場合であっても、楽しい体験をしたくないという人はまずいません。

日帰り旅行でも、一泊旅行でも予算に合わせる形であればだれでも贈ることができます。楽しい体験を贈るのです。

親の楽しみは子供の成長を感じられること

旅行の準備は非常に手間がかかるものです。

旅行自体が嫌いな人は少ないですが、旅行準備のわずらわしさを嫌う方は多くいらっしゃいます。

交通機関は電車がいいのか飛行機がいいのか、値段はどちらのほうが安いのか、宿の評判はどうなっているのか、チケットの手配は代理店を通じて手配したほうがいいのか、自分でネット手配したほうがいいのか、そもそもパッケージツアーがいいのか個人旅行がいいのか・・・

旅行の準備をしようとしただけで、調べなければならない点はたくさんありますし、わずらわしさを感じる点も限りはありません。

そこに加えて旅行当日の天気や交通状況など普段と違って気を使わなければならないことは増えていきます。

なので、たまの連休には旅行に行こうと思っても、

準備や手配のことを考えると面倒臭い。

手間が嫌なのでそのまま旅行そのものを取りやめてしまう、

といった経験を持っている方は意外に多いのではないでしょうか。

 

親世代であってもこのような旅行準備の面倒さは同じです。

つまり、子世代が旅行をプレゼントするということは、このようなわずらわしさを自分で引き受けることに他なりません。

親世代は、今まで家族で出かける場合は親世代がやっていた面倒な準備や手配を子世代がやってくれて取り除いてくれるだけでも嬉しいと思います。さらに子供が自分たちのために頑張って自分のことを考えてくれているとあれば、親の嬉しさは倍増します。

 

それに加えて、子世代もある程度の年齢になれば、親と一緒に出掛けることもないのではないでしょうか。

社会人になって親孝行を考えた場合親との時間を意識的に増やしてみることをまずお勧めします。普段減っている一緒の行動時間を増やして、一緒に旅行に行くことによって、親世代を楽しませることができるのです。これが子世代に親孝行として旅行のプレゼントを勧める理由です。

 

旅行内容については、もちろん基本的に親世代が楽しめるようにしましょう。

アウトドアが好きならば軽いハイキングでもいいですし、歴史が好きならば流行の産業遺産を見に行ってもいでしょう。

いずれの場合でも親世代の趣味と予算に合わせて、子世代がきちんと親世代のことを考えて、一緒に行動してあげることが重要なのです。

 

もしももっと予算が少なければ電車に半日乗って、近所の観光地に誘い出すだけでも構わないと思います。たとえ少額であってもいままで守られる立場であった子供がプレゼントを贈る立場になったと成長を嬉しく思ってくれるでしょう。

一緒の体験を通じて楽しさを伝えられる

親世代にプレゼントした旅行に実際に行く際には、旅行に行った人全員で参加できるプログラムを組み込むことをお勧めします。体験を通じて何らかの形を残すものがおすすめです。

 

歴史的な観光地であれば着付け体験を行って、有名なお寺の前に並んで全員で写真をとったりするのも楽しいでしょう。

もっと時間に余裕があればガラス工芸の体験教室に参加してみてはいかがでしょうか。簡単なグラス作成や風鈴づくりなどは後から旅行を思い出すのに最適だと思います。

他にも最近では食品加工系の体験教室も人気です。

お茶の生産が盛んな地域では茶摘みからお茶の葉を作成する一連の流れを体験させてくれますし、ある大豆の産地などはみそ造りを体験させてくれます。このような食品系のプログラムに参加すれば自宅に帰った後でも美味しいお茶や美味しい味噌汁が飲めるようになる訳です。

 

旅行の場で楽しい体験を一緒にして、参加者同士の物語を増やすことが旅行の楽しみの一つです。

もちろん、もっとコンパクトな旅行をする場合、近隣の観光地を楽しむのであってもこのように楽しい物語を増やすことは可能です。例えば、観光のついでにおそろいの食器や箸など小物を購入されてはどうでしょうか。行先が近所であっても、日常的に使うものを購入することで、観光の楽しかった思い出を普段から身近に感じることができます。

 

本格的な体験に参加したり、日常的な小物を買ったり、いずれの場合でも、旅行当日楽しむのはもちろんのことですが、後から楽しんだ体験を思い出すことで楽しさは倍増するのです。そのために、思い出のきっかけを形に残しておくことをお勧めしています。先ほどの話であれば、そのきっかけは写真であったり、ガラス工芸品であったり、作成した食品であったり、おそろいで買った食器であったりするわけです。人間の記憶は当然ですが古い記憶は段々薄れていきます。それを何度も楽しい記憶として思い出し、場合によっては旅行の内容を人に話すことで楽しさを継続させることができるのです。食器を使うごとに旅行の楽しさをちょっと話したり、近所の人と息子や娘が旅行に連れて行ってくれた、と簡単な立ち話をしたりすることで、親世代の楽しみは長く続きますし、楽しさも増えていくのです。

 

子供が守られていた立場から、旅行というプレゼントを贈る立場になったと周囲の人に伝えることで、新しい家族のステージを感じさせることができる。これは大きな親孝行ではないでしょうか。

 

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