今が旬!世界遺産を巡る、長崎の旅を楽しもう

待ちに待った夏休みが近づき、旅行計画もいよいよ佳境になってきました。
夏の予定が決まっている人も、秋の観光シーズンに向けて旅にあれこれ頭を悩ませる季節です。
もちろん、海や山もよいのですが、ここは旬な話題の「世界遺産」を中心にした旅はいかがでしょうか?
今回は、新たに世界遺産として8資産が登録され、まさに旬の長崎の旅をご紹介します。
ぜひ今年の夏旅、秋旅の候補地として参考にしてみてください。

長崎に点在する世界遺産を巡る

長崎といえば、港街、坂の街、グルメの街。
まさに旅の魅力が詰まった日本を代表する観光地のひとつです。
さらに、2015年7月5日にはが世界文化遺産に正式登録され、旅先の魅力がぐんと増しました。
「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」は、明治の日本の産業革命の証拠とも言える23資産から構成され、山口や鹿児島など広範囲に点在しています。
うち8資産は長崎にあり、まさに今訪れるべき旬な場所なのです。

 

なかでも訪れておきたいのは、通称軍艦島と呼ばれる「端島炭坑」です。
ここは、産業革命期に国内外の石炭需要を担う重要な炭坑として大いに栄えた炭坑の島。
大正時代以降には、炭鉱で働く人とその家族のための高層住宅が建設され、大いに賑わいました。
1974年の閉山後は無人島となり、そのそびえ立つ遺構がまるで軍艦のようであると話題になっています。
島内はツアーで見学ができますので、ぜひ参加してこの非日常の空間を体感してください。

 

もう少し行きやすい場所では「旧グラバー住宅」も必見です。
1863年に建設された明治の産業革命に大きく貢献したスコットランド出身の商人グラバーの住宅で、国内に現存する最古の木造洋風建築。
建物の見事さももちろんですが、高台に建っているので長崎造船所までを望む眺望も魅力です。
ほか、「小菅修船場跡」「高島炭坑」や「旧木型場」も時間があればぜひ巡ってみてはいかがでしょう。

夏の長崎は光に包まれるイベントがいっぱい

夏に長崎旅行をするなら、ぜひイベントもチェックしておきたいところです。
(※以下、イベントはすべて2015年7月初旬の情報です)

 

7月25日には「諫早万灯川まつり」が行われます。
これは、昭和32年7月25日の諫早大水害で犠牲となられた方の冥福を祈って開催されるお祭。
見どころは、本明川の川面に浮かび上がる2万本以上の万灯、夜空には2000発の打ち上げ花火が華を開き、見事なコラボレーションを見せてくれます。
とても幻想的なお祭りですので、タイミングがあえばぜひ行ってみてください。

 

7月31日と8月1日の2日間に行われる「島原水まつり」もおすすめです。
水に感謝するまつりとして地域住民に親しまれるお祭りで、島原の武家屋敷水路や湧水スポットに竹灯篭や彩り鮮やかな番傘オブジェがほのかな灯りで照らします。
せせらぎと古く美しい街並みが神秘的な灯りに包まれる静かなイベントです。

 

8月1日と2日に行われる「させぼシーサイドフェスティバル」は8月2日の夜開催の大花火大会が見もの。
九州屈指の花火大会で2尺玉や水中花火など美しい大輪が夜空を彩ります。
8月23日と24日の2日間に行われる「江迎千灯籠まつり」もまた感動的な光のイベントです。
夕刻になると日本一の高さとされる灯籠で飾られたタワーが点灯され、幻想的な雰囲気に。さらに花火が彩りを添え、2つの光のコントラストが楽しめます。

 

日中には、子どもたちがお地蔵様をかついで嘉例川へ向かい、お地蔵様に元気よく水をかける「水かけ地蔵まつり」も行われますので、合わせて楽しんでください。

宿泊は温泉でゆっくりがおすすめ

見どころたくさんの長崎ですが、温泉もあるんです。

 

「雲仙温泉」は日本初の国立公園に指定された大自然雲仙にある温泉地。
見どころは、キリシタン殉教の舞台ともなった雲仙地獄。硫黄の匂いと噴き上げる水蒸気に包まれる光景はまるで異界の地のようです。
泉質のよさでも評判で、いかにも温泉という硫黄の匂いと強い酸性泉は美肌効果もあるとか。
なかには乳白色の湯があふれるところもあります。

 

すぐ近くにある「島原温泉」は海辺の温泉地。
島原城の城下町として栄え、武家屋敷跡や清らかな湧水に恵まれた街並みを散策するのも楽しみです。
温泉は有明海を望む眺望の湯がおすすめ。
特に夕日が海に沈んでいくなかでの湯浴みは格別です。

 

ほか、「小浜温泉」「平戸たびら温泉」「平戸温泉」などの人気の温泉地もありますので、1泊といわず2泊、3泊の旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。