ねらい目はGW後。シニアが楽しむ春の京都

四季を通じて人気の観光地といえば、京都。美しい庭園や寺社仏閣めぐりなど、日本人なら誰しも魅了される魅力が満載です。
ただし、人気のあまりに時期によっては混雑も大変なもの。
とりわけ両親世代のシニア層などにとっては、移動や観光などどんな場面でも人出が多すぎる時期ですと、疲れが先に立ってしまい、楽しみも半減してしまいがちです。
そこで、ズバリおすすめは、GW後、梅雨前の5月から6月の時期。
その理由と、その季節ならではの楽しみ方をご紹介します。

気候、タイミングともにピッタリな5月の京都

旅は楽しいものですが、シニア連れ旅行や、親への旅ギフトとして贈る場合は、季節や場所選びは配慮したいもの。
京都の場合、四季折々に風情がありますが、冬の寒さ、夏の暑さはかなり厳しい土地柄なので、シニア世代にはちょっと考えたいもの。
その点、春や秋は気候も優しく、観光しやすい時期といえます。

 

とはいえ春の桜の時期は、どこも大変な人出。
筆者も以前、70代の母親を連れて花見に行きましたが、荷物を預けたかった京都駅のロッカーは満杯、タクシーも長蛇の列、観光地も人・人・人で、母親にとっては楽しいながらもかなり疲れた様子だったのは確かです。

 

人出が多いのはGWも同様です。
国内の人だけではなく、中国の労働節の連休も重なりますから外国人観光客もどっと増える時期。
シニア世代にとっては、そのような観光地の喧噪はなかなか厳しいのではないでしょうか。

 

そこでおすすめなのは、GW直後の平日旅。
桜の時期を見逃すことは残念ですが、その分人出は少なく、さらに湿度が上がり始める梅雨時の手前のシーズンは、緑も美しく散策には最適というわけです。

イベントや祭事もいろいろ

5月から6月は、木々の自然も心地よい季節ですが、古都ならではの行事もいろいろ。
今回は、シニア世代にも喜ばれるいくつかのイベントをご紹介します。

 

■御蔭祭(みかげまつり)
毎年下賀茂神社で行われる神事。2016年は5月12日に執り行なわれます。
比叡山山麓の美蔭山より神霊を新たに迎える儀式で、京都の三大祭りのひとつとされています。
冠や烏帽子の装いの神職や氏子たちによる行事や優美な舞楽などを見学でき、厳かなひとときを味わうことができます。

 

■五月満月祭(ウエサクさい)
5月の満月の宵に鞍馬寺にて行われる幻想的な儀式。鞍馬山に祀られている大魔王尊に人類のめざめを参加者全員で祈ります。2016年は5月21日に実施されます。
歴史はたいへん古く、ヒマラヤや東南アジアのウエサク祭と酷似しているといわれるだけあって、どこか異国情緒も漂う、荘厳な儀式で一見の価値あり。
夜半から始まる儀式なので寒さ対策をしていくことと、今年は土曜日という日程でもあるので
少し早めに入山することをおすすめします。

 

■鴨川をどり
京都の五大花街のひとつ、先斗町歌舞会が行う舞踏公演。明治5年に始まって以降、現在も華やかな芸舞妓たちによる舞踏劇が楽しめます。
お茶屋さんなどはなかなか敷居が高いだけに、誰でも観覧できる貴重なイベントといえるでしょう。
今年は5月1日から24日まで、日に3回の公演がありますので、
旅の都合で選べるのもありがたいこと。
ただし、旅行会社や電話などでの事前申し込みが必要なので、先斗町歌舞会などに問い合わせてみてください。

 

 

旬な時期をちょっとはずしても楽しみが満載の春の京都。
旅ギフトとして、また親を招待して古都のイベントを楽しんでみてはいかがでしょう?