日本三大名瀑を訪れる夏旅。温泉と合わせて楽しんで

飛び散る水のしぶき。マイナスイオンあふれる清涼な空気。
涼しい水辺は夏の観光にピッタリですが、とりわけ滝の爽快感はたまりません。
美しい山間の地形と豊富な雨量の日本には、たくさんの美しい滝があります。
とりわけ、三大名瀑といわれる、日光の華厳の滝、熊野の那智の滝、奥久慈の袋田の滝などは、一度は訪れてみたい場所。
周辺の観光情報も含め、「名瀑を訪ねる旅」の醍醐味をご紹介します。

華厳の滝:日本で一番有名な滝として外国人観光客にも人気

四十八滝といわれるぐらい滝が多い日光。その中でももちろん一番有名なのが華厳の滝です。
海外にも知れ渡っている、まさに日本で一番有名な滝と言ってもよいでしょう。
高さ97mの岸壁から中禅寺湖の水が一気に落下する壮大な景観、そして爆音とともに水しぶきが弾けるさまは、まさに息をのむほど。

 

エレベーター(有料)で滝壺まで降りると、まず滝から落ちる水の風圧と涼しさにびっくりします。夏は絶対におすすめ!

 

温泉も数多くある日光エリアですが、華厳の滝から一番近く、日光国立公園内にある中禅寺温泉。男体山を背にしたロケーションは景観も抜群。
古くから日本を代表する避暑地として欧米各国の外交官たちが避暑に訪れたという歴史もあり、現在でも中禅寺湖の湖畔にはフランスやベルギーなど4か国の大使館別荘がたたずむ、ロマンあふれるエリアです。

 

華厳の滝と、中禅寺湖。涼やかな水辺の時間を過ごすことができ、夏の旅行にもピッタリですね。

那智の滝:落差日本一、神秘なパワースポット

和歌山県が誇る世界遺産、那智の滝。
130m以上という日本一の落差はもちろん、この滝が他と一線を画しているのは、神武天皇の時代から飛瀧神社のご神体として崇められる対象となっている、神聖な場所であるということ。
ですので、那智の滝を体験するということは、飛瀧神社を参拝するといくことになります。

 

神社へ続く階段は、特に夏場は涼しく気持ちのよい散策路になっており、神社に向かうルートもいろいろ。熊野古道の風情を味わいながら、ゆっくりと歩みをすすめると、神聖な気持ちと清涼感を体感することになるでしょう。
石畳を経て大滝にたどりつくと、その荘厳さに思わず歓声が上がります。

 

温泉場でほど近いのは、南紀勝浦温泉。
山の神秘に触れたあとは、海沿いのこちらの温泉を拠点に、紀の松島とも呼ばれる海岸美も堪能することができるという、贅沢な旅を楽しめます。

袋田の滝:首都圏からほど近い場所にある、名瀑

首都圏からもアクセス至便な茨城県、久慈川の支流である滝川に架かる袋田の滝は、高さ120m、幅73mというダイナミックさが魅力です。
岸壁を四段に分かれて落下することから「四度の滝」とも呼ばれる、味わいある風情もこの滝の見どころ。この四度の滝という呼び名の由来、その昔西行法師が「この滝は四季に一回ずつ訪れなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したからとも伝えられています。
夏は岸壁と、白糸のように流れる清涼な水、そして木々の濃い緑が、この時期ならではの美しいコントラストを見せてくれます。
また、このエリアは大子(だいご)、袋田、湯沢、月居(つきおり)、淺川の5エリアからなる「奥久慈温泉郷」がほど近く、山間の風情たっぷりの湯あみが楽しめます。

 

豪快な自然の演出、水の涼やかさを感じる旅、
もし行ったことのない名瀑があれば、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。