6月第三日曜日は「父の日」。意外と知らない?!父の日の由来

父の日2
5月の第二日曜日の「母の日」に続いて、6月第三日曜日は「父の日」です。
母の日同様、お父さんに感謝の気持ちを表す日です。

母の日にはお母さんにカーネーションの花を贈りますが、父の日にはバラを贈るのが一般的ですね。

ではこの「父の日」、いつどこで、どのように生まれたのでしょうか。
今回は「父の日」の由来などについて詳しく見ていきます。

「母の日」よりも後に生まれた「父の日」。発祥はアメリカ

「父の日」はアメリカのワシントン州に住んでいたソノラ・スマート・ドッドさんというご婦人によって提唱されたのが始まりと言われています。

6人兄弟であった彼女のお母さんは早くに亡くなり、お父さんが男手ひとつで6人の子どもたちを育て上げました。

そんな父の姿を見ていたドッドさんは「母の日」(1914年制定)の存在を知り、父の日にも感謝の意を表す日を作りたいと教会の牧師さんにお願いし、父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけでした。

1916年にはアメリカ全土に広まり、母の日と同じようにお祝い事が行われるようになりました。

その後、アメリカで6月第三日曜日を国の記念日「父の日」として正式に制定されたのは1972年のことです。

「父の日」の白いバラと赤いバラ

「父の日」の提唱者であるソノラ・スマート・ドッドさんが父の墓前に白いバラをお供えしたことから、父の日にはバラの花を贈る習慣ができました。

また、キリスト教青年会(YMCA)による父の日の最初の祝典の際には、父が健在の場合には赤いバラを、父が亡くなっている場合には白いバラを身に付けたと伝えられ、現在でも健在のお父さんに赤いバラを贈ることもあります。

日本における「父の日」。イメージカラーは黄色

日本では、1950年代に「父の日」が広まり始め、一般的な行事となったのは1980年頃です。

この頃、ファーザーズ・デイ委員会という団体が「父の日黄色いリボンキャンペーン」を開始し、幸福や希望の象徴である黄色をイメージカラーとして「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」を毎年父の日の前に発表しています。

この賞はすでに32回行われており、2013年は、タレントの土田晃之さんや俳優の生瀬勝久さんら5名が受賞をしています。

また、日本においては父の日に贈る花はバラ以外にもいろいろな花が贈られます。

「イエローリボン賞」のイメージから黄色いバラやヒマワリ、“子の愛”という花言葉をもつユリなども父の日に贈る花の定番です。

今年の父の日は6月15日の日曜日。
6月4日には「ベスト・ファーザー賞」も発表される予定です。
今年はどんな素敵なお父さんが受賞するのでしょうか。

私たちも父の日には、普段照れくさくてなかなか言えない「ありがとう」の気持ちをお花やプレゼントと一緒に伝えられたら良いですね。